吉例顔見世大歌舞伎 第一部
2021-01-29


2020年11月1日 午前11時開演 歌舞伎座 1階10列33番


第1部「蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)」

亀治郎の時代に浅草と松竹座で観た覚えがあるので、少なくとも3回目だが、前に見たのとは演出が違う。
幕開きに金時と貞光が刀を交えているようなのがあった気がするが、今回は病気の頼光の寝所の前で女房達(笑三郎、笑也)が話している。「レムデシビル」だの「そろそろ終息してもいいコロナ」と世相を反映した台詞がある。

猿之助の女童の顔はいつもながら段四郎にそっくり。早替りで小姓、番頭新造と続く。番頭新造の姿が一番好きな猿之助かもしれないが、踊りは太鼓持が良かったかも。この演目ではたぶん初めて観た欄間抜けにびっくりした。
傾城の姿のときに頼光役の隼人と絡みがある。

ところどころで蜘蛛の糸を投げるが、いつもと違って客席にはかからないようにしているようで、投げる糸の量も少なかったと思う。花道にズラリと並んだときに全体が横から見えたが、蜘蛛の糸はきれいに役者たちにかかっていた。
[歌舞伎]

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