片岡愛之助 スペシャルトーク 歌舞伎への「愛」
2013-11-26


海老蔵は一座していると楽屋によく来る。浅草で「番隨長兵衛」の水野をやったとき、水野は出番が後の方なので楽屋にいて顔をしていると海老蔵が来て「何してるの」ときく。見ればわかるだろう、と思う。

葛西さんは仁左衛門は70近くなっても渡海屋の知盛の役をやったりするのが凄いという話をした。後ろ向きに飛び込むときは足広げて足の裏がお客さんに見えるようにする、という話の流れだったと思うが、愛之助によると、知盛が飛び込むシーンでは、後ろがわかるように桟を一本置いておくのだが、それがわからずに後ろに下がって落ちてしまった人もいるという。義太夫さんも驚いたでしょう、と言っていた。

八月コクーンの話。コクーンには来年も「炎立つ」で出る。
何の役か知りたかったが役名は言わなかった。決まってないのかもしれない。19日にやった、去年盛岡でもやった、「黄金の夢」の仕事の話は、この「炎立つ」の舞台の話をもらった後に来たそうだ。

七月の昼は歌舞伎座に出たが、夜は何か予定があって出なかったのではなく、ただ空いていた。

九月歌舞伎座。新薄雪物語は、今、このメンバーでやることに意味があった、と葛西さん。夜の「陰陽師」。愛之助の役は将門をあやつる役で、愛之助のファンにはこたえられなかったでしょう、と葛西さん。

新しい歌舞伎座について。愛之助は、楽屋が広くなった、舞台は変わらないがお客さんが変わった感じで、今まで笑いが来なかったところで笑いが来たりする、という。

十月の松竹座。昼の演目は以前平成若衆でやったもの。秀太郎は「女殺油地獄」と「ウエストサイドストーリー」をいっしょにしたらきっと面白くなると思っていて、思い入れがある。

車の話。実際に乗って確かめてから買う時間がない。だから買ってから荷物を置く場所が足りないのに気づくこともある。色は大体白か黒。赤が好きなのかと思った、と葛西さん。

浅草の話。来年は浅草で「義賢最期」をやる。葛西さんは、孝夫さんはいくつのときにやったのかしら、とか聞いていたが、愛之助はよく知らないらしい。仏倒れでは一度顔から落ちたことがあり、その瞬間は、夜の役をどうしようと思った。定九郎で「五十両」だけなのでどうにか言えるか、と。

五大陸の話。いっしょに出ている役者さんたちはどんな人なのか聞かれていた。歌昇くんは真面目でシャイ。葛西さんの話では、お父さんの又五郎さんは襲名2日目にアキレス腱を切ったが、又五郎さんにその話をきいたら「それは墓の下まで持っていく」と言ったそうだ。「その方のご子息だから」という葛西さん。壱太郎は普通の人の感覚を持っている人で、お金に困ってるとも思えないのに喫茶店やコンビニでアルバイトもやっているという。「じいさんばあさんからしてすごいのにね」と葛西さん。隼人についても、行儀がよくてシャイみたいなことを言っていたと思う。葛西さんは「今の若い子は大体礼儀正しいね」と言う。松也については、噂の相手とのことを、本当だと思うかとか、2人が結婚したらどうだと思うとかしきりに聞いていた。愛之助は「素敵なんじゃないですか。ひとのことですから」と適当な答え。
葛西さんは、半沢のときの黒崎は髪が「カール」していたのも効果的だったのに、五大陸ではなでつけていてカールしてない、と不満そうだった。
ああいうコマーシャルに出るとスーツたくさんもらえるの?と聞かれて、実はきょう着ているのも五大陸で、いろいろな場所に出るときに、着てくださいと持ってくるそうだ。着易いと言っていた。

永楽館の後、主演なのに一週間しかかけずに、一日13シーンとかいうタイトなスケジュールで映画をとって、きょうがそれの打ち上げということだった。
きょうはこれの前にシスティーナ歌舞伎の会見もあり、大忙しの様子だ。システィーナはフィガロをやるが、本はまだできていない。


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