第4回 趣向の華 8/11 昼の部
2012-08-12


場が変わり、新政府軍の大川(亀寿)が飯盛山に来て、少年達が倒れていることを聞く。お松が通りかかり、全員自決したと言う。大川は少年達を讃える言葉を述べる。

「白虎隊」と「グランドフィナーレ」の間、舞台の準備をする時間稼ぎに染五郎が外に出てきてしゃべった。次のグランドフィナーレで鼓を打つが、今朝初めて聴いた曲だという。 「白虎隊」はいつか、普通の公演でもやりたい、と言う。できれば、10年も20年も経って今のメンバーがトウが立ってしまわないうちに。
私も、この「白虎隊」をまた見たい。暗い話だが、きょうのように立ち回りがあれば、十分楽しめる。

「グランドフィナーレ」

最初は、会津磐梯山の曲で踊り。梅丸、男寅、種之助、米吉、隼人、廣太郎。 
この後の菊之丞の太鼓が素晴らしかった。染五郎も鼓を打った。勘十郎は得意の三味線。
次の踊りはお兄さん達かと思ったら、出てきたのは壱太郎と廣松。そうだ、プレ公演のときに廣松が何かやると言ってた、と思い出した。洋楽のリズムでステップを踏む、とても楽しい踊り。壱太郎はもちろんうまいが、廣松の手つき、顔つきに、エンタテイナーとしての非凡な才を感じた。

幕が閉まってから出てきた勘十郎によると、最後の踊りは「深川マンボ」と言って、壱太郎のおじいさんが好きな踊りなのだそうだ。後でネットで調べたら、昭和三十年頃にはやっていて、当時は藤十郎もよく踊ったそうだ。今の壱太郎くらいの年齢のときか。

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[歌舞伎]

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