新春浅草歌舞伎 2019 第1部
2019-01-04


2019年1月4日 浅草公会堂 午前11時開演 2階ぬ列32番

11時5分前くらいに公会堂に着いたら「年始ご挨拶がもうすぐ始まります」と案内の人たちが叫んでいた。席に着くとすぐ新悟の挨拶が始まった。計算ミスがあって予定の時間通りに終われなくなるから、例年のように演目の簡単な説明とかはできないのでイヤホンガイドとプログラムを買ってください、ということだった。

「戻駕色相肩」
浪花の次郎作(歌昇)、吾妻の与四郎(種之助)、禿たより(梅丸)の、舞踊劇。
歌昇もうまいが種之助の踊りが特に良かった。うまさが目立つ踊りなのかもしれないが、自信を感じた。梅丸は綺麗。役のせいか、声がいつもより高い。
歌昇と種之助が大きな羽織を二人で着て、紐の先を三味線のバチのように動かしたり、振付が面白かった。

「義賢最期」
葵御前は鶴松。落ち着いていて声がおばさんぽいので、もっと年配の役者のように感じる。梅丸の待宵姫は前にも観たことがある、はまり役。折平は隼人。小万は新悟。
義賢役の松也は長身で迫力がある。前半も、後半のケレンも無難にこなした。

「芋掘長者」
緑御前(新悟)の婿を決めるため、舞の宴を催して、最も優れた者を婿に迎えることにする。
連れ立ってやってきた舞の名手二人(歌昇、松也)が花道にいるときが柔らかいムードで可愛い。
緑御前に惚れて舞の名手と偽って宴に来る芋掘(巳之助)と、その連れ(橋之助)。
腰元が鶴松。踊りの演目なのに鶴松が踊らないのが残念。
橋之助の踊りはうまかった。衝立の向こうの橋之助が教えながら巳之助が真似をする趣向が面白い。
結局、緑御前は芋堀の踊りを気に入って芋掘を婿に決める。それを聞いて「えっ」と言う歌昇と松也が面白かった。
[歌舞伎]

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