明治座花形舞踊公演 11/27 夜の部
2014-11-28


2014年11月27日 午後5時半開演 1階2列4番

昼の部は少し押したようだがそれでも夜の部開始までに一時間以上あったので、近いことはわかっているが実際の位置関係がわからなかった水天宮駅のあたりまで歩いてみた。片道10分程度だった。

「音草紙童絵日記」

上 大和楽 おちょぼ
下 長唄 丁稚

勘十郎の新作舞踊だそうだ。
おちょぼ役の花柳喜衛文華、丁稚役の花柳大日翠、どちらもうまかった。
番頭役の菊之丞と丁稚役の花柳大日翠との、下駄のタップダンスが面白かった。

「菊慈童」

花柳芳次郎の踊り。扇の使い方が綺麗だと思った。

「玉兎」

鷹之資の踊り。こういう体型の子が踊ると可愛い。歌舞伎を観始めた頃、当時の勘九郎の玉兎を観たことを思い出した。あのときは何も考えずに見ていたが、勘九郎にぴったりの踊りで、うまかったろうなと今更思う。

「吉野山」

これも素踊り。勘十郎の静が花道を出てくる。背中に荷物をしばって、杖と傘を持っている。昼に続いてやわらかいマシュマロのような踊り。
静は舞台で鼓を打つ。鼓はうまいのに自分で打ってはいなかった。
すっぽんから上がって来る猿之助の忠信。何度も観ているが素踊りだと新鮮。

雛の形になるところなど、二人とも可愛かった。初共演だそうだが、とても合っている。

最後は二人で舞台で決まって終わり。忠信の引っ込みはない。

「女鳴神」

鳴神尼は團十郎の娘のぼたん、雲絶間之助は菊之丞。菊之丞は左肩に着物をかけて出てくる。白雲尼は大日翠、黒雲尼は喜衛文華。

上手の台の上に鳴神尼がいて、下手には岩山、中央後ろには注連縄がかかっていて、舞台の構成も鳴神通り。

絶間之助が白雲尼、黒雲尼のリクエストに応じて亡き妻とのなれそめの話をし、気絶した鳴神尼に口移しで水を飲ませるところがあり、鳴神尼の命令で使いに出される白雲尼、黒雲尼の二人が花道で、二人きりで置いていったらどうなることかみたいな話をするのも鳴神と似ている。
しかし、その後、鳴神尼が「あなたは○○さまではありませんか」みたいなことを言って、鳴神尼は絶間之助を知っている様子。結局、鳴神が雲絶間の胸に手を入れるようなクライマックスシーンはない。だから、つまらなかった。

酔った鳴神尼と絶間之助が二人で岩屋に行く。上手から屏風が動いて来て二人を隠す。
その後、絶間之助が一人で出てくる。

目が覚めた鳴神尼の形相が変わっていて怒りの場面になる。鳴神尼が花道に出て行くと佐久間玄蕃役の勘十郎が太い竹を手にして押し戻しのような形で出てくる。

最後は舞台の上で三段の上の鳴神尼と、太刀を頭上にかかげた佐久間玄蕃が並び、上に紅葉が飾ってあるし、たしか鳴神尼が枝を手にしていたので、紅葉狩り風(?)のエンディングだった。

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