2011-09-24
2011年9月24日 午後3時開演 1階15列40番
15列目だが段がついているので前の人の頭に邪魔されることなく、舞台はよく見えた。この劇場は、前に近松座の巡業を観たとき音響の悪さが気になったが、きょうはあの時ほどは気にならなかった。
横須賀は巡業の初日だったが、巡業も明日までとなり、役者の演技も練れてきているようだ。
愛之助は小金吾の役が似合うと思う。権太にいじめられるところも、最後に討ち死にするところも良い。
仁左衛門は権太の役をやるのが楽しそうだ。きょうは、小せんを振り向かせるのに、小せんの着物の裾を足でけっこう上の方まで持ち上げていた。大活躍の長い足。
「すし屋」で最初に着て出てくる着物は、ぞろっとした着物の下に格子柄の浴衣が見えていて、凄くかっこいい。後の台詞を聞くと、小せんの着物と、善太の帯と、自分の浴衣を組み合わせて着ているのだ。貧乏の演出なのだが、仁左衛門が着るとかっこよすぎ。仁左衛門の権太はダサイ田舎者ではなく、田舎者だけれども見てくれが良くておしゃれな人間、ということで納得することにする。
孝太郎のお里はうまいが、手に入りすぎておばさんめいてきている。
秀太郎の維盛は東コースの巡業で見たときは良いと思わなかったが、今日はうまいと思った。秀太郎は小せんの後維盛で出て、縄をかけられた小せんとなって出て、その後また維盛になるので大変だと思う。
竹三郎は高齢なのに、音響の悪いこの劇場でもしっかり台詞が聞こえることに感服。
セ記事を書く
セコメントをする