浪花花形歌舞伎 2日目 3部
2007-04-05


2007年4月2日 松竹座 午後7時開演 1階右12

松竹座の桟敷まがいの横から見る席に初めて座った。去年の顔見世で南座の桟敷に座ったのが初の1階桟敷経験だが、方向はともかく舞台に対する高さは見やすい。花道が観やすいのは去年最初に感じたことだ。ただ昨日のように花道に近い席の方が団七の熱気が強く伝わってきて、それがこちらの気持ちにも影響するような気がした。全体をよく見通せる位置にいる今日は案外気持ちが醒めていた。

愛之助にとって団七はやりやすい役なんだからうまくできて当たり前。うまいとは思うが孝夫の女殺油地獄を観たときのような「こんなすごいものを」と感じるほどの感動はない。何度でも観たい、と思うほどでもない。作品自体がそれほど好きではないのが大きな理由だ。殺しの場の見得が見せ所のようなのだが、私はあの散発的な拍手が嫌いだ。ある一瞬に集中して拍手する方が好き。ひょっとすると歌舞伎の見方が少し間違っているのかもしれない。

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